韓国での育児

母語と母国語そして第一言語の違いについて考えてみた。韓国生まれの日韓ハーフの場合は

2016/10/08

私は子供のころから『言語』というものにとても興味があるんです。

だから今自分が国際結婚をして娘のゆーちゃんが二か国語で育つという環境にも興味津々なんです。バイリンガルがかっこいいとか、羨ましいとかそういう話じゃなくて、

バイリンガルと言われる人たちの脳は言語的な側面でみたときどうなっているんだろう?

私とは違った環境(二重言語)で言葉を習得しているゆーちゃんの言語的な成長の過程は私にとって本当に興味の対象なんです^^;

母語と母国語は違う、さらに第一言語のとは?

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みなさんも母語と母国語という言葉は聞いたことがあると思います。母国語と母語って同じ意味だと思われがちですが、

母語と母国語は違うものです。

母語とは、生まれてから周りの言葉を聞いて自然に身についた言葉のことをいいます。

一般的には赤ちゃんは母親と接する時間が一番長いですから、母親の話す言語が母語となります。

もちろん母親ではなく生まれてすぐに外国の養子に出されたとしたらその養母の方の話す言語を自然に習得するのでその言葉が母語になります。

私の母語は、日本語です。
ゆーちゃんの母語も、日本語です。

一方、母国語とは、育った国の公用語を指します。日本で生まれ育った日本人は母語と母国語は共に日本語となりますが、世界を見れば母語と母国語が一致しない人々はたくさんいます。

例えば中国に住んでいる朝鮮族は、母語は韓国語(朝鮮語)であり母国語は中国語になります。

ゆーちゃんの場合は、韓国に住んでおりこの国の公用語は韓国語であり保育園でも韓国語で教育を受けているので母国語は韓国語です。国籍は関係ないんですね。

よって、ゆーちゃんの母語は日本語、母国語は韓国語となります。




第一言語は変わることもある?

母語のほかに第一言語という言葉があります。

母語と第一言語はほぼ同じ定義で最初に取得した言葉のことを指します。そしてさらに第一言語にはその人が一番得意な言葉、楽に話せる言葉という意味もあるために

バイリンガル児の場合は、母語と第一言語が異なる場合もあります。

ゆーちゃんは日本語を最初に習得しましたが、韓国語もほぼ同時(数カ月差)で話せるようになっています。

ですから、第一言語は日本語にも韓国語にもなり得るんですよね。見ている限りは日本語のほうが得意にも見えるのですが・・・

母語 日本語
母国語 韓国語
第一言語 日本語?韓国語?

ゆーちゃんのような環境の子供は今後、日本語よりも韓国語が得意になる可能性は十分あるので第一言語は変わっていく可能性もあります。

しかし生まれて最初に母親(一番接する機会の多い人)から習得した言語である母語は日本語のままで変わりないですが。

ちなみに私は、今後も第一言語が変わる可能性はないでしょう。ムリですから、今さらw

話す相手によって脳が言語を選択する

私はバイリンガルでもなんでもありませんが、日本語のほかに、ちょっとの韓国語とちょっとの英語を話すことができます。

そして話をする相手が何語を話す人なのかを見て、脳が自動的に言語を選択します。

例えば、私は日本語が一番得意です。(あたりまえw)日本語なら本を読みながらでもテレビで話している言葉も同時に入ってきます。

ですが、私の場合は自分の夫と話をしようとすると日本語が出てこないんです。

夫は日本語ができないので、頭の中ではこの人は韓国語の人という命令がいっていしまい、夫の顔をみて日本語を話そうとすると日本語がカタコトになってしまいます。

ちなみに夫と出会ったのはカナダで英語の勉強をしているときでしたからその当時は私も韓国語は話せませんでした。

ですから二人の会話は英語で、当時は夫の顔をみると英語の回路に切り替わり、日本語が思わずぽろっと出ることはまずありませんでした。

その後、韓国へ来てからもしばらくは英語のみで話していましたが、いつからか私が韓国語を話すようになると今度は夫の前で英語が出なくなりました。

英語で話せと言われても、脳がこの人は韓国語の人だと認識してしまい英語を話そうとするとなんだか演技で話しているようになってしまうんです。

頭には第一言語と外国語という二つの回路がある

韓国語の環境にどっぷりつかっている現在、私の中で外国語といえば韓国語です。

ですから例えば旅行などで英語の環境にいくと英語と韓国語は混同します。

英語で「YES」という場面で、韓国語の「ネー」が出てきてしまったり。しかし私はその場面で日本語の「はい」が出てくることはまずありません。

頭の中には第一言語は絶対的に太い一つの回路であり、さらに隣にもう一つの外国語という回路があるのだと思っています。

そしてその外国語という回路の中に私の場合は韓国語と英語という細い回路に別れていて、

この韓国語と英語という二つの言語は両方たいしたレベルではないのでw 簡単に混同してしまうことがあるみたいです。

私は英語しか通じない人のまえに行き、何かを英語で話そうとしてうまく言葉が出てこないときに、

「あ~だから英語で何て言えばいいんだろう~あの~」

って困ったときに咄嗟に一人で話すときの言葉は韓国語なんです。

「クロ二カ~ヨンオロ モラゴ ハミョン テジ~?」って…

英語を話すときは私の頭は外国語のパイプを選択しているので、英語が分からなくて混乱したときは、同じ外国語パイプの中にあるもう一つの回路の韓国語から言葉が勝手に飛び出すようです。

多分、今の私には英語より韓国語のほうが少しパイプが太いのかも…以前は、英語で同じフレーズが口から自然に出ていたんですけどね。

どちらにしても日本語には切り替えることができないんです。

日本語に切り替えた瞬間にそもそも外国語の思考がストップしてしまうんです。

日本語(母語)は絶対的に大きなまったく違う回路なので、外国語の回路にいるときは日本語にはみ出すことはないのかと思っています。

ゆーちゃんの第一言語が日本語だと確信したできごと

ゆーちゃんも、人によって言語を区別しています。

私に話しかけるときは絶対に韓国語を使いませんが、これは彼女の中でママは日本語話者とインプットされているために日本語のパイプを選択するのだと思っています。

当然、パパには韓国語を話しますし、保育園でも韓国語しか話しません。保育園の先生はゆーちゃんが私と日本語でペラペラ話してるのが不思議だと言ってました。

私は、逆にゆーちゃんが韓国語でずっと保育園で話し続けているほうが不思議で見てみたいです。

ゆーちゃんの頭の中には日本語という太いパイプと、韓国語というこれまた同じくらい太いパイプがあると思います。

どちらが太いのかによって、それが第一言語(最も得意な言葉)となるのでしょうが、それをこの前、発見しました^^

人は身の危険を感じるほど緊迫した状況では第一言語が出る

私はさきほど書いたように、外国語を話すときは日本語は基本的に出てきません。(だからといって外国語がうまいわけでは全然ないですよ。これホント…)

ただし、何か身の危険を感じたときは咄嗟に日本語が飛び出すんですね。

カナダにいたときに、ホームステイ先に1人の日本人がいました。初めて会ったときに彼女が同じ日本人だけど英語だけで話してほしいと言ってきたので、彼女とは英語でのみ話をするようになりました。

もう頭の中には彼女は英語の人と認識されているので、日本人だと知っていても日本語は出てきません。

そんなある日、その子と二人で何か料理をしていました。会話はもちろん英語で…そのときに、私がお鍋のお湯をこぼしそうになりびっくりして飛び上がったんです

「びっくりした~~!!!!」

思いっきり日本語が「ぽ~ん」と飛び出してきました。

火傷をしそうになったことにもびっくりしたんですが、彼女の前で日本語が飛び出してきたことにもすごくびっくり!!!

一緒にいた彼女も、私の口から日本語が出たことにびっくりして二人で笑ったことを今でもはっきりと覚えています。

人は本当に身の危険にさらされたときには、第一言語が飛び出すのだと知りました。

これまでちょっとの危険では余裕でOops!とか言っちゃってましたからねw 何がOopsだー!って感じです。

そして、ゆーちゃんの場合、日本語と韓国語どっちが得意なのか第一言語なのかずっと不思議だったんです。

ゆーちゃんも完全に人によって言葉を分けているし、計算するときにどっちの言語で考えるかでその人の第一言語がわかるっていうけど、

ゆーちゃん計算自体まだできないし(笑)

めちゃくちゃ痛い注射で第一言語が飛び出した

それが、この前の予防接種を受けに行って分かりました。

パパと私と3人で病院に行ったのですが、注射嫌いのゆーちゃんが暴れないようにパパがしっかりと抱きかかえて注射。3本打ちました。

最初の2本までは痛いと先生に訴えるために韓国語で

「アッポヨー!!アッポー!!(痛いよ~痛い~)」

と半泣き泣で韓国語で訴えていました。ところが最後の1本。

なんだか強烈に痛いものだったみたいなんです。

そのとき、ゆーちゃんの口から出た言葉は

「いたーーーーい!!!これなにーーーー!!これなにーーー???いたいーーーー」

ってめちゃくちゃ日本語で叫んでました(笑)

パパに抱きかかえられていて、病院の先生と対話していたので韓国語のパイプから言葉が出ていたはずなのに、最強に痛い注射がきた途端に飛び出した言葉は日本語でした。

注射が終わってパパに抱っこされながらも日本語で泣きながら話していました。

こんなことは普段ないのに…

これは、あのカナダでの私の出来事と同じだ~。身の危険を感じると人は第一言語が出るんだわ。

つまりゆーちゃんの一番得意な言葉はやっぱり日本語だったんだ。

そう確信しました。

最後に

今現在は、ゆーちゃんは私の予想通りに日本語のほうが得意なようなので日本語が第一言語だといえます。

だって、現地の保育園には行っているけれどその後はいつも日韓ハーフの友達と日本語で遊んでいるし、日本の動画見まくってるし、絵本も日本語の本ばっかり読んでるし…

これだけ日本語環境にいれば日本語のほうが得意になるんだろうなって思います。

今後、ゆーちゃんが私から離れて自分だけで友達と遊ぶようになれば環境はまた変わるでしょうから、そのときの変化も興味深いです。

そんなかんじで長々と書いてきましたが、私は言葉についてとても関心がある人なので勝手に色々解釈して書いてきましたが、学術的な根拠はありませんので。

すべて自分の経験をもとに勝手に分析しているものですのであしからず^^

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